
派遣社員として再就職はできるか
空白の2年という問題
現在薬剤師になるためには、薬科大学、また総合大学の薬学部を6年履修し、卒業、さらに薬剤師の国家試験を受けて合格するということが必要です。
しかし、薬学部が6年必須となってから、薬剤師の業界には2年間という空白の期間ができたのです。
また薬剤師の国家試験合格者は60%程度という数字であり、薬剤師の業界は地域によって人手不足な状態に陥っているという状態です。
地方では圧倒的に薬剤師が不足している状態、でも薬科大学の多い東京などでは、薬剤師が多く飽和状態、しかし、薬剤師の雇用は多くあり、お給料が低くなっていくという状態です。
地方と都市部の給料の格差は驚くもので、東京と地方で働く上で、かなり年収の違いが出てくるということもあります。
しかし薬剤師が不足状態というのはどこでも同じで、雇用先が多いという現実があります。
そのため、薬剤師の資格を持っていながら活用していない主婦層などに再就職の働きかけをして、薬剤師の需要を埋めたいという動きもあります。
ブランク後の復職には勇気が必要?
薬剤師の資格を持っていても、結婚や出産で退職し、お子さんがある程度大きくなり復職を考えるとき、ブランクが気になってなかなか薬剤師の募集に応募できないという人もいます。
資格を持っているのに行かされていないのです。
アルバイト、パートなど、ほかの業種もたくさんありますが、各地で求められている薬剤師の資格を持っていながら、まったく活用しないのはもったいないです。
薬剤師は専門職であり、国家資格保持者です。
パートで少なくとも1200円以上がもらえるという状態なのに、ほかの業種で仕事をするのはもったいない、しっかり資格を活かした求人をみつけるべきです。
不安があるのなら最初は派遣から
体力的にもまた薬剤師としてのスキルがブランクのため気になるということなら、派遣から始めてみるといいでしょう。
派遣の場合、自分の条件で働くことができます。
例えば、午前中だけの勤務で曜日なども指定できる、その条件に合った派遣の仕事を、派遣会社が設定してくれるのですから、派遣という働き方を選択し、体を徐々に慣していくということでもいいでしょう。
特定のエリアに強みを持った求人サイトもあるので、勤務地を明確に決めている場合はそういったサイトを利用したほうが転職しやすいです。
無事に再就職先が決まったとしても、何かと不安なことはたくさんあるでしょう。
例えば、派遣先で人間関係などに問題がある場合でも長く務めるということはありませんから、次の派遣先まで少々我慢すればいい事です。
お子さんが小さくて長い時間で働けないという場合でも、派遣は自分の条件をしっかり提示して働くことができるので安心です。
体力的に心配、ブランクがあって薬剤師としてのスキルが心配ということでも、派遣で均していくことで、次第に正社員になれる自信も出てくるのではないでしょうか。